良性発作性頭位めまい症(BPPV)とは
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、めまいの一種で、特に頭を動かすと急に回転するような感覚が起こることが特徴です。
BPPVのめまいは、三半規管(耳の中にあるバランスをつかさどる器官)に小さなカルシウム結晶(耳石)が誤って入ることが原因で起こります。通常、耳石は耳の別の部分にあり、問題を起こしません。しかし、耳石が三半規管に混入すると、頭の位置が変わるたびに耳石が動き、めまいを感じる原因となります。
どんな人がなる?症状は?
BPPVは、年齢が上がるにつれて起こりやすくなることが多く、特に50歳以上の女性に多い病気です。また、頭部外傷や長期の寝たきりが原因で発症することもあります。
このめまいは数秒から1分程度続くことが一般的で、症状が出ている間は不快なものですが、何度かめまいを繰り返しながら少しずつ、通常は自然に治まります(良性・発作性)。決まった頭の位置でめまいが起こるのが特徴であることから、「頭位めまい症」と呼ばれます。
また、めまいの起きている間は後頭部の違和感を感じたり、血圧が高くなることが多いです。
ただし、耳鳴りや聞こえづらさ、手足のしびれ、マヒなどがある場合は別の病気が疑われるので、必ず病院を受診しましょう。
BPPVの治療
治療にはめまいを軽減する薬物治療が適用されますが、耳石の位置が元に戻ることが重要なので、ずっと寝ているだけでは良性発作性頭位めまい症(BPPV)は治りにくいです。実際に、長期間の寝たきりがBPPVを引き起こす原因の一つになることもあります。
BPPVの治療には、頭の特定の動きを行うことで、耳石を適切な位置に戻すことが重要です。これには、エプリー法と呼ばれる体操があり、この動作が症状の改善に役立ちます。最近ではYouTubeはじめインターネット上でエプリー法のやり方がわかる動画を簡単に見つけることができますので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_591.html
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