鼻水の一般的な経過は、サラサラした鼻水が出はじめ、数日するとネバネバした鼻水に変わり、徐々に鼻水の量が減っていきます。
しかし、この経過中、鼻水が喉に垂れ込んで咳き込みを起こしたり、鼻づまりで息苦しさを感じたりして睡眠を妨げることもあります。
鼻水への対策、ホームケアについて書いていきます。
1.鼻の粘膜をあたためましょう!
鼻の粘膜が乾燥した状態だと鼻水が固まり息苦しくなります。
そのため、鼻の上にあたためた蒸しタオルをのせたり、部屋を加湿することで鼻の粘膜の乾燥を予防し、鼻水を出しやすくします。
ぬるめの飲み物を少量頻回に、いつもより多めにとることも効果的 です。
発熱がなく機嫌も良ければ、お風呂に入ることでも鼻の粘膜があたたまり、鼻水が出しやすくなって鼻づまりが楽になります。また、保湿ティッシュや蒸しタオルを使ったりワセリンを塗って保護してあげると、鼻の周りの皮膚トラブルの予防になります。
2.鼻かみの練習
お子さんは1歳を過ぎた頃から人のまねがみられるようになり、2歳前後にはかなり正確にまねができるようになってきます。
その時期が鼻かみの練習を始めるチャンスです!遊びを通して練習してみましょう!
①顔の前にティッシュや薄い布を当て、片方ずつ鼻のあなをふさぎ、交互に鼻息を吹きかけふわふわさせる♪
きっと鼻息でティッシュや布がふわふわゆらゆらするのを楽しんでくれます!
②お風呂のときに、湯船に軽いおもちゃを浮かせ、片方ずつ鼻のあなをふさぎ、鼻息でおもちゃを移動させる♪
ご家族とお子さん、対面でおもちゃを行ったり来たりさせたり競争したりして楽しめるはずです!
③片方ずつ鼻のあなをふさぎ、交互に手鏡に鼻息を吹きかける♪
きっと鼻息で手鏡が曇るのを楽しんでくれます!
かみの練習に慣れてきたら、徐々に強く長くふーんと鼻息が出せるように促してあげてください。
3.鼻水の取り方
①サラサラと自然に流れ出る鼻水はこまめに拭き取ってあげてください。
乾いたティッシュで繰り返し拭くと皮膚トラブルを招く心配があるため、保湿ティッシュや蒸しタオルを使って拭き取りましょう。
寝かせるときは背中にクッションなどをあて、上半身を高くしてあげると、鼻水が痰になるのを予防し呼吸が楽になります。
②サラサラした鼻水、ネバネバした鼻水、どちらも鼻のあなにティシュを当て、手前にくるくるとティッシュを巻き取るように引くと、ティッシュに沿って奥の鼻水が引き出されてきます。
③ネバネバした鼻水は鼻吸引が適切な場合が多く、1日のなかで、朝起きたとき、お昼寝から起きたとき、入浴後が比較的鼻水が溜まりやすい時間帯です。
このタイミングで鼻吸引をしてあげてください。
目の下(副鼻腔)をマッサージしながら、吸引すると効果的です。
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