1.おたふくかぜとは
ムンプスウイルスによる感染症で、発熱と耳下腺の腫れ・痛みが特徴です。
発症後2~3日以内に両方の耳下腺が腫れ、顎下腺(あごの下)まで腫れが広がることもありますが、通常、1週間ほどで軽快します。
しかし、無菌性髄膜炎、難聴、精巣炎、卵巣炎などの合併症を起こすことがあるため、注意して経過をみる必要があります。
潜伏期間は2週間前後、感染経路は飛沫感染と接触感染です。
2.治療と出席停止について
特効薬はないため、一般的な風邪と同様に、水分摂取や安静、解熱鎮痛剤で高熱や痛みを和らげながら自然に治るのを待ちます。登園・登校は耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫れが確認できた後、5日過ぎ、かつ全身状態が良好であれば再開できます(学校保健安全法)
3.ホームケア
口が開けづらかったり、耳下腺の痛みが強いときには、おかゆ・スープ・ゼリー・プリンなど、やわらかいものを選択してあげると食事が摂りやすくなります。
また、解熱鎮痛剤のほかに、患部を冷やすことでも痛みが和らぐことがあります。
おたふくかぜのワクチンは罹患したときに重症化を予防するため、1歳以上で1回目、小学校入学前に2回目を接種することが推奨されています。
ムンプスウイルスによる耳下腺炎(おたふくかぜ)は、そのほかの原因による耳下腺炎との鑑別が難しい病気です。
そのため、おたふくかぜと診断されたことがある場合でも、おたふくかぜのワクチンを2回接種することが推奨されます。
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