みずぼうそう(水痘)

水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症で2週間くらいの潜伏期間を経てかゆみを伴う水疱が全身にできる病気です。

1水ぼうそうとは

はじめは2~3mmくらいの赤い発疹があらわれ、数時間から半日の間に全身に広がって透明な水疱に変わります。1~2週間ですべての水疱がかさぶたになり自然に治っていきます。発熱を伴うこともありますが、37~38℃くらいで2~3日で下がります。

 お子さんの状態にあわせて抗ウイルス薬の飲み薬やかゆみをおさえる軟膏が処方されます。


2.ホームケア

 発疹や水疱をかいてバイ菌が入るととびひの原因になるので、薬や保冷剤を使ってかゆみを抑えながら、皮膚を清潔に保ち、爪は短く切っておきましょう。からだがあたたまるとかゆみが増すため、お風呂やシャワーはぬるめにしましょう。

 口の中にも水疱ができている場合、痛みで水分がとれずに脱水にならないように、適宜、解熱鎮痛剤を使ってこまめに水分摂取を促していきましょう。

登園・登校はすべての水疱がかさぶたになったことを確認した後に再開できます(学校保健安全法)


3.緊急予防接種について

みずぼうそうにかかった方と接触後72時間以内にみずぼうそうのワクチンを接種すると100%ではありませんが、みずぼうそうの発症を予防したり、症状を軽くしたりする効果が期待できます。

みずぼうそうが治った後も水痘・帯状疱疹ウイルスは神経節に隠れ、加齢やストレス、免疫力の低下などが誘因となって、再び発疹が出てくることがあります。

これを帯状疱疹といい、予防には日頃の体調管理とワクチン接種(50歳以上)が推奨されています。

ファミリークリニックあざみ野