RSウイルス感染症

1.RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するとされています。9月頃から流行し、初春まで続くとされてきましたが、近年では夏季より流行が始まるようになってきています。

非常に感染力が強く、幼稚園や保育園などの施設内感染に注意が必要です。


2.症状、治療

子供がかかると重症化しやすい風邪

新生児や乳児が感染すると気管支炎や肺炎を起こす危険があり小さいお子さんほど重症化しやすい傾向です。

息を吐くときにゼーゼーヒューヒュー音がする、顔色が悪い、胸をペコペコ凹ませて呼吸している、呼吸回数が極端に増えているなど、呼吸を苦しそうにしているときは気管支炎や肺炎を起こしている可能性があるため早急に受診してください。

一般的な風邪と同じく特効薬はなく、体力の回復を助けるために症状に合わせた薬を内服したり、呼吸状態によって吸入したりして自然に治るのを待ちます。


3.ホームケア

・水分はとれているか、呼吸が苦しくないかを観察しいつもと様子が違う場合には受診しましょう。

・RSウイルス感染症は鼻水や痰が増えやすいので自分で鼻をかめないお子さんが罹患した場合にはこまめな鼻水吸引が大事になります。

2歳までにほぼすべてのお子さんがかかり、大人になっても繰り返しかかりますが、一般的な風邪で自然に治ることが多いです

ファミリークリニックあざみ野