気管支喘息

1.喘息の症状、治療

息を吐くときに、狭くなった気道から空気が勢いよく通るため笛のような音がします。

痰絡みや鼻づまりの音と区別するのは難しいですが、口元や胸で呼吸の音を聞いて、吐くときにヒューヒューゼーゼー聞こえたり、息を吐きにくそうにしているときは喘鳴が疑われます。

喘息予防を開始したら症状が起こらないように毎日行う治療を3ヶ月間は続けます。

・風邪などの感染症予防

・周囲の方の禁煙や分煙

・十分な睡眠

・部屋の掃除

年齢が高くなってきたら、どんなときに発作が起こりやすいか傾向を知り、発作予防を自己管理していきましょう。

適度な運動、ストレスを溜めないこと、ご自身の禁煙も大事です!


2.発作が起きたとき

発作時の治療薬を使って発作をしずめることが最優先!

発作時の治療薬を使っても状態が良くならない場合は受診が必要です。

爪や唇の色が悪い、呼吸をするときに胸がぺこぺこへこんだり肩が上下している、活気がないなどの症状は危険なサインです。

喘息の発作は、夜間や早朝に起こりやすいのが特徴です。

発作時の治療薬を使っても横になって眠れないときは救急を受診しましょう!


3.喘息のQ&A

①ヒューヒューゼーゼーしていたら喘息ですか?

→とくに3歳未満のお子さんでは、まだ気管支が細いため、風邪をひいて気管支炎になっただけでも喘息発作のような状態になることがあり、1回で喘息と診断されません。

喘息発作のような状態になる気管支炎を「喘息性気管支炎」といいます。

ヒューヒューゼーゼーする回数、ほかにアレルギーがあるか、家族歴などから、経過をみて喘息と診断されます。 

②発作がおさまっているので薬を中止してもいいですか?

→喘息の治療のゴールは、発作のときの症状をしずめることではなく「長期間発作が起こらないようになり、健康な方と変わらない生活を送ること」です。

そのためには、喘息の長期管理薬を定期的に使用する必要があります。

症状がおさまっていても気道に炎症が残っていると、喘息の発作を起こす可能性があるので慎重に治療しましょう。

③吸入ステロイドを長く使い続けて大丈夫ですか?

→吸入ステロイドは直接気道に届くため、内服薬のステロイドに比べて1/1000の量で同等の効果が得られ、全身性の副作用が少ない薬です。

吸入ステロイドが治療に使われ始めて、長期使用による副作用は問題になっておらず、喘息死や喘息発作による入院が減少しています。使用する場合はしっかり使用し、喘息を早めに落ち着いた状態にすることが重要です。

ホクナリンテープは、気管支喘息や気管支炎で狭くなった気管支を広げるための貼り薬です。

皮膚からゆっくり薬が吸収され、効果は24時間以上持続します。

そのため、夕方にテープを貼っても早朝の咳や喘息発作を予防することができます。

ホクナリンテープは咳を止める薬ではありません!

ファミリークリニックあざみ野