1.乳糖不耐症とは
乳糖をグルコースとガラクトースに分解するラクターゼ(消化酵素)が欠乏することにより、乳糖が消化できず下痢や腹痛、酸っぱいにおいの便が出るといった状態を起こします。
胃腸炎などの病気により、一時的な乳糖不耐症を発症することもありますが、病気が回復すれば、再び乳糖が消化できるようになります。
乳糖不耐症と牛乳アレルギーは異なります!
牛乳アレルギーは、適切に牛乳を消化できますが、牛乳のなかのタンパク質に反応してアレルギー症状を起こします。
どちらの場合も、牛乳を飲むと下痢や腹痛などの症状が出るという点では似ていますが、あらかじめ乳糖を分解・除去した牛乳を飲んで症状が出にくいのが「乳糖不耐症」です。
2.診断
乳製品を摂取した後に症状が現れることを確認します。
3~4週間、乳製品を除いた食事を続けて症状が消失し、その後、乳製品を摂取すると症状が再び現れる場合に診断が確定します。
3.治療
・乳糖を避ける
・乳糖分解酵素剤やラクターゼのサプリメントの服用(年齢等により考慮)
乳糖不耐症は、乳糖を含む食品(主に乳製品)の摂取を控えることでコントロールできます。
ヨーグルトやチーズは耐えられることが多いため、様子をみながら摂取しカルシウムの欠乏を予防します。
ラクターゼのサプリメントはドラックストアで購入することができ、乳糖を含む飲食物を
摂取する際に服用できます。
乳児期はラクターゼの量が多く母乳や牛乳を消化できますが、離乳後に減少します。
そのため、子どもの頃は冷たい牛乳も平気で飲めたけど、大人になってから飲めなくなった
という方がいるのも特徴です。
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