爪白癬は初期には痛みもかゆみもない。
次第に進行すると爪の色が濁ってきて見た目上問題となるほか、からだの他の部位に白癬菌がうつったり、家族や他人に感染をおこしてしまう。
進行した爪白癬は高齢者に多いが、爪の変形を来たすため靴下が履きづらくなったり、つまづいて転倒の原因になったりする。また、細菌感染を併発しやすくなるため、蜂窩織炎や壊疽で最悪足の切断のリスクもある。
通常の水虫の薬では爪白癬は治らない。爪は皮膚より薬の浸透が悪いため。そのため爪白癬の治療は以前は内服薬が使われていたが、肝機能障害など副作用が多く使いづらかった。最近では爪白癬用の塗り薬が開発され、軽症の爪白癬では塗り薬で治療できるようになった。
【爪白癬の種類】
DLSO 爪の先端から根元に向けて進行したもの。最多。
PSO 根元から入ったもの。稀。
TDO 全体が感染し進行したもの。
SWO 表面から入ったもの。
DLSO以外は内服治療が必要になる。
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