咳喘息

### 咳喘息とは

長引く成人の咳の最大の原因がこの咳喘息です。
喘息(気管支喘息)は、気道になんらかの原因で炎症、アレルギー反応が生じることで、咳や痰、喘鳴(ヒューヒューする音)がみられる病気です。
咳喘息は喘鳴を伴わないという点で気管支喘息と異なりますが、治療方法は喘息とほぼ同じです。

【典型的な経過】
かぜをひいたあと、熱やのどの痛みなどは完治したものの咳だけが数週間続いている。
咳は夜間や早朝に多く、一度出始めると止まりにくい、人と会話しようとすると咳が発作的に出てしまう。

### 咳喘息の治療法

気道の炎症、アレルギー反応が原因のため、ウイルス感染が原因の咳に使う一般的な咳止めにあまり効果がみられません。

喘息同様、「気管支拡張薬」「吸入ステロイド薬」「抗アレルギー薬」などを使用して治療を行います。
いったん症状が良くなっても、一定期間治療を継続しないと症状が再燃することが多いです。
これは、症状が良くなっても気道の炎症がまだ残っているからであり、完全に炎症がなくなるまで、最低でも1ヶ月程度は治療を継続することがすすめられます。