虫刺され

蚊に刺されは何故かゆく腫れるかご存知でしょうか?理由は、蚊の唾液に含まれるたんぱく質へのアレルギー反応です。このアレルギー反応の程度にはお子さんごとの個人差があり、その程度によって反応の強さが変わります。


1.いわゆる普通の蚊に刺されは心配いりません

蚊に刺された時の一般的な反応は、20分前後で腫れて赤くなり、かゆみが発生し、1〜2日で赤みが増したり、少し硬くなったりして、1週間以内には消えます。不快ですが、この反応であれば問題ありません。保冷剤で冷やしたり、メントール入りで冷感のある市販ローションを塗ってあげるとよいでしょう。病院受診の必要はありません。


2.強く反応する体質の子もいます

お子さんによっては強い反応が見られることがあり、腕がパンパンに腫れてしまうこともあります。こちらは刺されてから数時間で腫れ、8〜12時間で増悪し、3〜10日で改善していくという少しゆっくりな経過をたどります。蚊の唾液に含まれるたんぱく質へのアレルギー反応が強く出やすい体質が関係しています。小さなお子さんに多いです。

かゆみや痛みに困っていたら、慌てる必要はありませんが病院を受診してください。ステロイドの軟膏や、アレルギーを抑える飲み薬が処方されることがあります。


3.1日以上経って強く腫れたら要注意

蚊に刺されへのアレルギー反応はいずれも刺されて比較的すぐに変化が起きることが特徴です。一方で、蚊に刺されてから1日以上経過してから急に強く腫れてきた場合は注意が必要です。蚊に刺された部分をかきこわしたことで、さらに細菌に感染してしまった可能性があります。細菌に感染した場合、抗菌薬での治療が必要なので、病院を受診してください。熱を持っていたり痛みが強いなど、特に腫れがひどければ、緊急性があるので、夜間でもすぐに病院を受診した方が良いでしょう。 

ファミリークリニックあざみ野